職業は旅人

旅が好きという単純な理由。

春になって開花するのは桜だけじゃない

「国に逆らってもしょうがないよ」

と母が言った。

 

検査陰性の海外帰りの2週間謹慎に対し、

馬鹿げでいると言った私にそう言った。

 

戦中を生き抜き、当時の大本営のウソも認識し、

「まずいので残しました」と食事場所の店員に

言ってしまう人だ。

 

それでも私といるとき以外は、外では😷をしている。

一度病院の待合室かなんかで、😷警察に凄まれたらしい。

 

日本という国は、誰が主権者なのだろうか。

 

逆らってやな思いをするからって思わされているって、

気づくのは面倒なのだろうか。

 

多かれ少なかれ、面倒だからという理由で

外出時に😷している人は、

たいてい典型的な日本人を装い、

はみ出さないことをよしとしている。

 

この島に大昔から住んでいた日本人は、

面倒だし、みんながしているから同じことをする

という人達だったのだろうか。

 

むしろ、人と違うことをして、

ユニークであることを楽しんで、

マナーとかエチケットという外来語で誤魔化す

なんてことはなかったはずだ。

 

独自の道を行く人が、

あまのじゃくで、

はみ出し者で、

厄介者になったのは

そんな昔ではないのではないか。

 

 

大型ショッピングセンターに行くと、

自分以外で😷をしていないのが、

一緒にいる家族しかいないことに

すごい違和感を感じる。

 

そういう違和感を感じない他の人たちは

どこの世界の人達なんだろう。

 

吐き気がするほど、息苦しい空気の中、

😷から増殖しているだろう雑菌やウイルスの死骸が

うごめいているのが

そのうち可視化されそうで

早々に立ち去った。

 

アデノ黒六の犧牲になっている赤ちゃんからすれば

充分に幸せなのだろう😷親に抱っこされている子たちは

親の笑顔や話しかけには、口というものがないのだと

認識し始めているかもしれない。

 

食べるとき以外は😷をしろという飲食店は、

食べるときは😷をしろという馬鹿げたことを

言っているのと同罪だということがわからない。

 

食い物だけを提供しているのなら、

そこで食べる意味があるのだろうか。

クソくらえとはこういうことだ。

 

 

同調圧力の極地である学校は明らかに😷を強制している。

その是非は、学校長に委ねられていると

文科省は言ったそうだ。

 

そんなバカな「実態」はこの日本でありえない。

 

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うちの桜が咲いた。

小さなさくらんぼがなる桜だ。

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5月になれば、実をつけるだろう。

そのころになると、鳥たちが偵察に来る。

食べごろを見計らっている。

 

2年前だっただろうか。

さあ、食べごろだと思って取りに行ったら、

一つ残らずなくなっていたことがあった。

地面にも一つも残っていない!

 

なので去年は、低いところは少しずつ早めに取るようにした。

高い所は鳥たちの取り分にした。

 

真っ赤に熟したとき、

やはり一日でなくなった。

 

 

 

もうすぐ小中学校の卒業式だ。

きっと、「起立、礼、着席」の

見事な集団行動が見られるのだろう。

 

でも、

ソメイヨシノの並木も悪くはないけど、

儚く短い花の命も

潔いとされる散り際も

 

卒業式の一糸乱れぬ動作も含め、

作られた日本の美徳なのではと確信に近づいたのは、

この作られた騒ぎのありがたい一面かもしれない。

 

 

 

英語では、教育をエディケーション(education)と言うが、

本来、動詞である edunateは、

引き出す、開花するという意味。

 

教育でも狂育でも強育でもなく、

子どもたちが本来のチカラを発揮できるように

この日本で、本来の学びが開花することを信じている。

 

 

小さなさくらんぼの

一番美味しい時を知る鳥たちのように

 

この国が

同調圧力に逆らう人を異端とする

勘違いをしないように