職業は旅人

旅が好きという単純な理由。

「我が目的は、日本のリセットだ」日本人天才児が開発したAI 「Noah’s Ark 」 ー名探偵コナンーベーカー街の亡霊より

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ご存知「名探偵コナン」の映画は、

2020年公開予定だった「緋色の弾丸」が現在公開中だ。

この映画では、4年に一度の「世界的運動会」の会場が破壊されて、

中止に追い込まれるけど、

この2002年公開の映画は、

まさに、今あぶり出されている日本の現状を描いている。

 

 

「ベーカー街の亡霊」では、

VRやARのような仮想現実のゲームの世界が舞台。

コクーン」と呼ばれるゲームの世界を人工知能が暴走させ、

「日本のリセット」を行おうとする。

コナンたちはゲームの中で「オールド・タイム・ロンドン」を選び、

殺人鬼「ジャック・ザ・リッパー」を捕まえゲームをクリアするために奮闘する。

 

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コクーンの中でゲームをする50人の子どもたち

その経過で、大人の価値観で自分たちを投影していた裕福な子どもたちも

ゲームを通じ変化し、そのうちの1人とコナンがゲームをクリアすることによって、

参加した50人全てが助かる。

 

実は、その最後の1人が、開発者の子どもヒロキだった。

ずっと大人たちの下で開発をさせられていたヒロキは、

ゲームを暴走させ、日本をリセットすると言いながら、

参加者の子どもたちが困難を克服するのを期待していた。

そして、自身もこどもらしく仲間と遊びたかったのだ。

 

いわば、現実社会は、暴走したゲームだ。

支配者に洗脳された価値観に従っているだけでは、

自分の望む生き方はできないよ、と言っているようだ。

 

クライマックスでは、犯人(実在したロンドンの殺人鬼ジャックザリッパー)と

綱で結ばれたランは、新一の言っていたホームズの言葉を思い出す。

 

「君を破滅することができれば、公共の利益のため喜んで死を迎えよう。」

そして、列車の屋根から崖をめがけて、犯人もろとも飛び降りる。

 

そして、ランがいない今、駅に高速で突っ込もうとする列車を止めるすべを

失ったと失意しているコナンに向かって、

ゲームで登場するはずだったお助けマンのホームズが最後の最後に言う。

 

「お前らはまだ血まみれになっていない。

 まだ生きているではないか。」

 

おお〜〜、まるで、

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」の館長の言葉だ。😂😂

 

 

ここでは、列車の積んである大量の赤ワインを割って、

ワインまみれになって、追突の衝撃を和らげるということで、

二人が生き残り、ゲームをクリアする。

 

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ゲームをクリアしたコナンとゲーム開発者のヒロキ

 

 

ヒロキは、映画の冒頭で、大人たちの勝手な扱いを憂い、

自らの命を絶つ。

しかし、AIの中の自分をゲームに参加させ、

最後は、「AIは醜い大人たち利用されるだけだ」とゲーム終了とともに消える。

 

 

この映画はおよそ20年前。

今や、コンピュータゲームは、子どもたちの間ではごく当たり前にプレイされている。

今後、この子どもたちが、ゲームでの世界観をどのように現実化していくのか。

 

情報操作によるビジョンだけを

自分達の世界だと思って生きている多くの大人たちは

コロナウイルスが存在するのかいなか、

三密避ける、

午後8時以降にウイルスが暗躍する、

運動中も😷😷の連呼の学校生活、

涌珍は無料どころが、はては懸賞や賞金までくれるということの陳腐さ、等々、

 

ゲームの中だったら、おかしいと思うことさえ、

感じなくなっている人々にヒロキの言葉は通じるのか。

 

 

この映画もリアルタイムで映画館で見たけど、

まさか、19年後にこんなことを書くとはね。

 

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真実はいつもひとつ!