桜が散るあとに
日本の桜は、野生、園芸種合わせて200種以上あるそうだ。
圧倒的にソメイヨシノが多そうだが、
よくよく見ると、同時期に濃いピンクや白っぽいのもよく見かける。
茂林寺は、文福茶釜に縁があるとされるお寺。
http://www7.plala.or.jp/morin/chagama.html
きつねは、全国に稲荷神社があるけど、
たぬきの方はあるのかなと思いきや、結構あるようだ。
おそらく、その土地土地に縁があるところで神社やお寺に祀られているようで、
稲荷神社のような元締め?があるのではないのかもしれない。
さて、花の話に戻ると、
あっという間に花が咲き、散ってしまう桜の後を追うように咲く花がある。
ハナミズキだ。
地元では、アメリカのカルフォルニア州のどこぞの都市と姉妹都市提携をした際、
あちらから送られたという「ハナミズキ」が一本の通りに植えられている。
すべてがアメリカから来たのかは知らないが、一キロくらいはあるだろうか、
満開になると通りの両側に白や赤やピンクの花々で結構見ごたえがある。
その頃から、家に植える木として人気が出て、
花水木団地なんていうところもある。
今や、すっかり定番の花木になっている。
数年前、ふと思ったことがある。
桜が1週間かそこらで、あっという間に咲き散ってしまった後、
待ってましたとばかりどんどん咲いてくるのがこのアメリカ花水木だ。
日毎に暖かくなるにつれて、結構長い間咲いている。
それはまるで、
先の大戦でボコボコにされて負けとされた日本に
我が物顔でやってきた彼の国のGHQのようだなと。
確かに、風や雨にうたれて早々に散ってしまう桜は、
潔しと言われはするけど、
その後の花水木の花の咲き誇るような気位が、
そのような妄想を抱かせるには充分であるというわけだ。
今年も、うちの桜はきれいに咲いた。
そのうち、小さなさくらんぼがなって、
食べごろの予想を鳥たちと争うことになるだろう。
(でないとある日突然一粒残らず持っていかれてしまうのである(泣))
その近くにある花水木は、
数年前から調子悪く花つきがよくない。
通りに面しているからと、選定もせずに枝を落としたからと思われるが、
桜がすっかり散ろうとしているのに、
今年も、まだ姿を見せない。
今の世の中の状勢を表しているのかもしれないと、
私だけが思っている。
うちの庭の世界での話だが、
桜が儚く散ってしまうと見せかけた後、
我が物顔でいいようにしてきた外来種が、
例年以上に花付き悪く、枯れてしまう・・・。
近くにある、すっかり花は散ってしまった桜の木は、
小さいが美味しい実がなった。
枝の下の方は私達で、上の枝のは鳥たちで、
分け合いながら収穫を楽しもう。
と決めている。
それに、
鬼滅の藤の花が、順調に蕾を膨らましていることも、
私を勇気づけるのに充分なのである。